当院では帯状疱疹ワクチン「シングリックス」(乾燥組換え帯状疱疹ワクチン)の接種を行なっております。
帯状疱疹とは
多くの人が子供の時に感染する水疱瘡のウイルスが原因で起こります。
水疱瘡が治った後もウイルスは体内に潜伏していて、過労やストレスなどで免疫機能が低下するとウイルスが再活性化して帯状疱疹を発症します。
神経は全身にあるので帯状疱疹は体のどの部分でも発症の可能性があります。
片側の疼痛、発疹、顔に出た際はめまい、耳鳴りといった合併症もあります。
50歳以上で帯状疱疹を発症した人の約2割は3ヶ月以上痛みが続きます。これをPHN(帯状疱疹後神経痛)と呼びます。人によっては長期間継続することもあります。
1.シングリックスとは
帯状疱疹を予防するために開発された世界初の組換えサブユニットワクチンです
2.シングリックスの対象
50歳以上の方、または帯状疱疹に罹患するリスクが高いと考えられる18歳以上の方
3.接種のスケジュール
筋肉内注射を2回行います。1回目接種後、2回目は2〜6ヶ月後に接種します
※例えば
1回目:4月2日に接種
2回目:6月2日〜10月2日の間に接種(この間はどの時期に接種しても効果は同様です)
4.主な副反応
注射部の疼痛(1番多く見られます)、発赤、腫脹
全身の筋肉痛、疲労、頭痛、悪寒、発熱、胃腸症状 など
5.他のワクチンとの併用
接種可能ですが当院では同時接種は行なっておりません
6.妊娠中、授乳中の方への接種
当院では行なっておりません
7.帯状疱疹罹患後のシングリックスの接種について
帯状疱疹は再発することがあります。過去に帯状疱疹になった方でも接種可能です。
現在帯状疱疹を発症している方は体調が回復してから接種してください。
帯状疱疹はほとんどの場合数年は再発しませんがまれに再発する方はいます。
当院の目安は帯状疱疹罹患後
1ヶ月以上経過し体調も問題なければ接種可能です。
その他不明な点はお問い合わせください。
弱毒性水痘生ワクチン | シングリックス®︎ | |
ワクチンの種類 | 生ワクチン | 不活化ワクチン |
対象者 接種回数/方法 発生予防効果 | 50歳以上 1回/皮下注射 51.3% | 50歳以上または18歳以上の接種が必要と判断された方 2回接種/筋肉注射 50歳以上:97.2% 70歳以上:89.8% |
神経痛予防効果 | 66.5% | 50歳以上:100% 70歳以上:85.5% |
長期予防効果 | 8〜10年で効果消失 | 8年後でも84%持続 |
費用 | 8000円前後 | 1回:22000円(合計44000円)(各自治体より補助ある方もいます) |
副反応 | 接種部の痛み、腫脹、発赤、 (3〜7日で消失) | 接種部の痛み、腫脹、発赤、筋肉痛、倦怠感、頭痛など (3〜7日で消失) |
長所・短所 | 【長所】 ・費用が安い ・接種回数が1回 【短所】 ・予防効果が落ちる ・免疫低下している方には接種不可 | 【長所】 ・予防効果が高い ・免疫低下している方も接種可能 【短所】 ・費用が高い ・接種回数が2回 ・副反応が比較的強い |
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